レオナルドダビンチの自画像(素描)がローマに

 

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レオナルドダビンチ 「自画像」/デッサン/トリノ王図書館

 

 

 

 

最も有名なデッサン、「俗界のシンドネ(聖骸布)」とさえ言われる有名な素描、普段はトリノの王図書館に保存されているこのレオナルドダビンチの自画像のデッサンを今日からローマで見ることができます。

普段は、この図書館の下の完全密封された特別の 地下室に保存されているデッサンです。地震にも火事にも耐えるようにできている部屋です。この中に入るには特別の秘密のシステムがあり、その鍵も二人それぞれ別の人が保存していていて、一人では決して開けることができないようになっています。この外界と遮断された地下室の完全防備されたケースの中に普段保存されている世界遺産です。

レオナルドダビンチの作品は死後、その弟子、フランチェスコ メルツィの手に渡りますが、フランチェスコの死後、その息子たちがあらゆる作品を売り払ってしまいます。それ以降、この自画像もどこに行ったか全く分からなくなるのですが、1800年の初めに、ミラノで幾つかコピーがでまわり、この街にこのデッサンがあったのですが、その後また行方が分からなくなります。この後、骨董屋、ジョヴァンニ ヴォルパートが多分イギリスかどこかで手に入れたこのデッサンは、1839年に、サヴォイア家のカルロ アルベルトによって、この骨董商から購入されます。それ以降この著名なデッサンは普段はずっとトリノに保存されています。

 

レオナルドダビンチの肖像画に関しては、レオナルドの弟子、フランチェスコ メルツィの手によるデッサンが存在しています。40歳ぐらいのレオナルドです。このレオナルドに比べるとこの年取った「自画像」は、ずいぶん違っています。鼻の下の長さが、「自画像」の方はあまりにも短いとはよく言われることですが(歯が抜けたせいだとも言われますが)、特に鼻の翼の違いで、全く別の人物であることは、断言できるほどです。よく似ているのは髪の毛と髭ですが、年取ったレオナルドが、40歳のころと同じような髪と髭をしているというのも少し偶然すぎる話です。眉毛も歳をとってから多くなるはずもないのに、歳をとってる方の方が眉毛の量が多くなっています。研究家によっては、自画像ではなく、哲学者の肖像画だという人もいます。

実際レオナルドの本当の自画像かどうかは別として、まるで生きているようなこの素晴らしいレオナルドの描写、めったに見ることのできないこのデッサン、ぜひ一見する価値があります。

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フランチェスコ メルツィ 「レオナルドダビンチ」1510年 /デッサン

場所: Musei Capitolini, Palazzo Caffarelli (ローマ)

時間: 毎日 9.30-19.30

期間:6月23日から8月3日まで
入場料:   5 ユーロ

 

 

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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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