100匹の狼がヴェネチアに/Liu Ruo Wang/ビエンナーレ

100匹の狼がヴェネチアに/Liu Ruo Wang/ビエンナーレ

「ピエタ」に向かう狼たち/Liu Ruo Wang/サンサルバトーレ教会/ヴェネチア

「ピエタ」に向かう狼たち/Liu Ruo Wang/サンサルバトーレ教会/ヴェネチア

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Liu Ruo Wang/狼/鉄

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リアルトの近くのサンサルバトーレ教会の中庭に、100匹のの狼とミケランジェロの「ピエタ」のコピーのインスタレーションがあります。

中国の北京で活躍しているアーチストLiu Ruo Wangの作品です。

アーチストの意向では、中国のキリスト教迫害に抗議して作ったものらしいのですが、狼の迫力とエネルギーが芸術的で、狼も迫害を受けてる今日、この狼の与える無垢な印象の方が大きくて*、アーチストの意向とはむしろ反対の意図が伝わってきますが、壮大なインスタレーションです。これも修道院の中庭という場所が何よりもインスタレーションの場所として当たっています。

Liu Ruo Wangは、1977年に生まれ、北京のファインアートセントラルアカデミーを卒業したアーチストです。作品ごとに独特なものを生み出していますが、特に作品の含むエネルギーがその特徴と批評されています。

今回の作品は2008年にアーチスト自身が財政困難に陥りながら実現したものです。この100匹近い狼を運ぶのには2台のトラックと多くの船が使用されました。

今回のビエンナーレへのこのアーチスト参加は、中国とサンマリーノ共和国の文化交流から生まれたもので、この作品はビエンナーレのサンマリーノの展示場であるこのサンサルバトーレ教会の中庭に、インスタレーションされています。

ヴェネチアを訪ねる人には必見のインスタレーションです。

 

*動物は生きるためだけ、必要なだけ殺します。それに比べて、同類でさえ大量虐殺を繰り返す人間は動物の無垢さには比べ物になりません。動物の権利が認められていない中国のアーチストが使うメタファーが、イタリアのような動物の権利承認が進んでいる国に移動すると意味が転倒してしまうのも興味深いことです。

(特にメキシコのユング派精神分析者クラリッサ ピンコラ エステスの「狼と駆ける女たち」の大の愛読者の私は狼が大好きで、このインスタレーションの狼たちに感動しました。「狼と駆ける女たち」はとてもいい本です。あらゆる女性が読むべき本です(男性にとっても役立つ本です)。精神分析といっても難しい本ではなく、スラスラ読める本です。何度でも読むことができ、読むたびに新しい意味が理解できるのがこの本です。道を見失った時、とても困った時、「あっち」と方向を示してくれる不思議な本です。)

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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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