エボラ出血熱から全快、イタリアエボラ出血熱患者0、エマージェンシー医師、 ファブリツィオ プルヴィレンティ(Fabrizio Pulvirenti)

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エボラ出血熱から全快したエマージェンシー医師、ファブリツィオ プルヴィレンティ医師

 

年明け1月2日、エボラ出血熱、イタリア患者0の、エマージェンシー医師、  ファブリツィオ プルヴィレンティ氏が37日間の入院後、完治し、ローマの感染症指定病院、スパランツァーニ病院を退院しました。

11月25日にシエラレオーネで、 エボラ出血熱に感染したファブリツィオ プルヴィレンティ医師を迎えにいったイタリア空軍のボーイング767はPratica di Mare(ローマの近く)に着陸しました。ファブリツィオ プルヴィレンティ医師はプラスチックの泡のような完全防備のタンカーにいれられ、特別の隔離システムのついた救急車で、ローマのスパランツァーニ隔離病院に運ばれました。すでにスペインやアメリカでエボラ出血熱にかかった医師や、ボランティア活動家達が、治療を受け、イタリアも、スパランツァーニ隔離病院を中心にエボラ患者を受け入れる体制は完全に整っていました。15人の医師と15人の看護士がつき、37日間、完全隔離の状態で、プルヴィレンティ医師の治療が行われました。一時期病状が悪化して、心配されましたが、特別のまだ公式には使用が認められていないアンチヴィールス薬と、エボラ出血熱から完治したスペインの患者の血清を使って治療が行われました。37日後にその完治が発表され、1月2日、退院となりました。

「僕は英雄ではない。僕は自分のことをエボラ出血熱と闘って傷ついた兵士だと考えています。」10キロ体重は減ったとしても、元気な笑顔を見せて、ファブリツィオ プルヴィレンティ医師は、インタビューに答えました。また、シエラレオーネに行くのですかという質問に、今は筋肉が消耗して体が弱っているけれど、これが回復したら、すぐ、シエラ レオーネに発ちますと答えました。

エマージェンシーは、1994年にジーノ ストラーダと、その妻、テレーザ サンティ、カルロ ガルバニャーティによって、発足したヒューマン アソシエーション、今では世界に広がったNGOです。エマージェンシーの目的は、戦争や貧困に苦しむ民族に質の高いメディカルケアーを供給し、平和思想を広めることです。アフガニスタンや、イラクの戦争の最中で、敵味方を問わず、傷ついた人々や、病気の子供達などを救いました。今でも、世界の危機の最先端で活躍しているのがこの医師達です。エメージェンシーが治療した患者の数は百万人を超えます。経済危機以降のイタリアにも今、病院を開いて、移民者、貧困のため公共のサニタリーシステムでケアーを受けられない人々のメディカルケアーを無償で行っています。

エマージェンシーは、2001年シエラレオーネ市民戦争のあとサニタリーシステムがほとんど破戒されてしまったこの国に、特に子供達を救うために、小児科病院を開きますが、2013年から、エボラ出血熱の爆発的な流行の中で、エボラ出血熱患者を救うために闘っているのがこの勇気ある医師達です。

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エマージェンシー創設者、ジーノ ストラーダ

イタリアはベルスコーニ氏とマフィアの国と思われがちですが、それとは正反対の、ジーノ ストラーダのような人も多くいます。ジーノ ストラーダがテレビで話しているのを聞くと、無宗教者のこのジーノ ストラーダですが、たぶんかって、聖人と言われていた人々はこんなふうなパーソナリティーを持っていたのではないかと思われるほどです。でもジーノ ストラーダは、殉死を受け入れる聖人ではなく、悪や戦争と闘う兵士といっていい強さを持っています。実際、ジーノ ストラーダは自分は平和主義者ではない。私は戦争反対主義者だと言っています。足を切断されて叫び続ける兵士や、クラスター爆弾で、八つ裂きにされた子供達の体を常に目の前にしているジーノ ストラーダのような人こそ、戦争の無意味さを深く理解しているのでしょう。テレビのちょっとしたインタビューを聞いても、今世紀の稀な偉大な人物を目の前にしていることが感じられます。最後のイタリア首相選の時は、候補にも挙げられた人です。ジーノ ストラーダ自身が辞退しましたが。

エマージェンシーの医師達はイタリアが誇るイタリアの最良の面だと言ってもいいでしょう。汚職とマフィアで有名なこの国ですが、行儀はあまり良くなくて、時には図々しくて、自己主張が強く、いい加減な民族と思われていますが、一方では、連帯感が強く、慈悲感に満ちた人が多く、本当に困ったときには助けてくれる人々です。イタリアは先進国では一番自殺の少ない国でもあります。

こんなイタリアにして生まれた、ヒューマン アソシエーション、エマージェンシーの、今回このファブリツィオ プルヴィレンティ医師の全快、すばらしいニュースでした。

下のビデオはエマージェンシーのシエラレオーネの病棟の中の状況です。このような状況でエボラ出血熱患者をケアーするこの医師達の勇気と自己犠牲精神には、どれだけの憧憬を捧げても足りないほどです。また、エボラ出血熱は世界感染を防ぐために、今の間にその発祥地で押さえなければいけないのは否定できない事実ですが、このエマージェンシーや国境なき医師団などに当てられる資金の少なさを考えると、世界がほんとうにはこの深刻さをまだ理解していないことが目に見えてわかります。

http://www.emergency.it/sierraleone/video-fermare-ebola-qui-e-ora.html

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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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