サルーテ教会のお祭り/11月21日/ヴェネチア

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サルーテ教会(サンタマリア デッラ サルーテ)のお祭り/11月21日/ヴェネチア

サルーテ教会

サルーテ教会

毎年11月21日のサルーテのお祭りは今でも、ヴェネチア人やヴェネトの人々の重要なお祭りです。この日サルーテをお参りして、ローソクを買って捧げると、その日から一年間の健康が保たれると言われ、ヴェネチア人や、ヴェネチアに近い街の人々で賑わいますが、最近は、外国からの巡礼者も多くなり、大きなお祭りになりました。

1630年、この年に起こったペストは、ものすごいものでした。次々と人が死んでいく中で、元老院では、ペストの終結を聖母に祈願して教会を建てることが決定され、莫大な資金が設定されます。10月26日には、サンマルコ大聖堂で、聖母への正式な祈願の儀式が行われます。 ペストは次の年、また多くの犠牲者を出したあと、夏を過ぎて、少しずつ納まっていき、その年の終わりには終わりがみえると言ってもいい状況でした。祈願のすぐ後から、実際の教会を建築するための計画が進みます。教会建設の場所として、トゥリニタ島(ちょうど今のサルーテのある場所)が選ばれ、1631年に、最初の石が置かれます(建物を建てる最初の行為)。まず、土地の土台補強から始められ(その時の記録では、百六十五万七千本の木がうめられたと言われていますが、最後の修復では約六十万本という数が想定されました/Gemin)、実際教会自体の建築が始まるのは、1633年のことです。若い建築家、バルダッサーレ ロンゲーナのデザインが選ばれ、この円形の、聖母のシンボルに満ちた教会の建築が始まります。1687年に献納式が行われます。

今年も多くの人々がお参りに行き、にぎやかなお祭りでした。教会前にはこの日ローソクがいっぱい売られますが、前は大きな1メートルぐらいのローソクがよく売れていましたが、経済危機のあと、2、3ユーロのもっと小さなローソクがよく売れるようです。とくにこの日はいろいろな形をした大きな風船が、教会前で売られて、ヴェネチアの子供達にとって、待ち遠しい日です。

地方テレビのインタビューを受けた人は、「子供の時から、親に連れられてきてました。別に健康のためではなく、昔からの習慣ですね。サルーテの日にお参りに来なかった年は稀です。」とけっこうベネチアからは遠い街の人が答えていました。

とくにこの日、内部は強い照明で照らし出され、とても明るくなります。ずっと巡礼者の列に並んで待つ忍耐力があれば、一年間たった一回だけ、ジュスト レ クールの中央祭壇の名作『ペストから解放されたヴェネチア』(彫刻)や、アーチの上の空間から飛び出している巨大な名作のレリーフ、トマーゾ リューエル作の、ヨハネ、ルカ、マタイ、マルコなどをはっきり鑑賞することができる貴重な日です。

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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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中央祭壇/ジュスト レ クール 「聖母とヴェネチアと逃げていくペスト」(彫刻)、「サルーテの聖母」(イコン画)

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サルーテ教会の前の人々

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ローソクを持ってお参りに行く人々

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込んだサルーテ教会の中

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サルーテ教会前で売られているローソク

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サルーテ教会前の列

 

サルーテ教会/円ドーム/内部

サルーテ教会/円ドーム/内部

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階段を上っていく巡礼者達/サルーテ教会