世紀の結婚/ヴェネチア、ジョージ クルニーとアマル

クルニーとアマル

クルニーとアマル                       (写真、新聞「Il fatto quotidiano」から)

抗議のポスターや旗でいっぱいの市役所

クルニーとアマルの結婚式の最中に、市役所の前で抗議する人々                            (写真 新聞「Il gazettino」から)

 


みんなストップ、僕の結婚式だ!

9月29日、ジョージ クルニーとアマルさんが、ヴェネチアで結婚式を挙げた次の日の新聞の記事のタイトルでした。

ヴェネチアの唯一の七つ星ホテル、アマン、パパドッポリ邸を、全室貸し切りで、滞在した二人の挙式は、ヴェネチアの市役所の、ロレダン、ファルセッティ館で行われました。

第三世界の貧困問題や社会問題解決ボランティア部門でも活躍するジョージ クルニーと、ウィキリークスの編集人、ジュリアン アサンジの弁護士だったことでも有名な花嫁のアマルさん達が、愛を誓い合う場所として、教会ではなく、もちろんラディカルシック的に市役所を選んだのは当然でした。

この朝、11時ぐらいから、市役所のあたりの大運河は、テレビ局や新聞社の船、ファンの個人船、タクシー船などで混み始め、12時から、バポレットは運航を中止せざるをえない状況になりました。岸も興味しんしんのツーリストや、フォトレポーター、ファンなどでいっぱいになり、歩くこともできない人だかりでした。

この上に、市役所の前には、市の財政縮減のために解雇された時給事務員達が、デモのために、これを機会と集まり、ファンのツーリストとの間で、悶着が起こるなど、大変な状況の間を、二人は裏口から入り、式をすませて、待っていたファンには、挨拶だけをして、去って行き、13時30分には、再び、バポレット運行停止が解除され、ヴェネチアは普段の喧騒に戻りました。

市役所のロレダン、ファルセッティ邸の運河側の表正面は、この日も、反対デモの抗議文を書いたポスターや、組合の赤旗に埋もれていて、世紀の結婚式を迎える邸宅とは少し感覚が違うかなという感じで、ユーモラスでした。こういう日でも、旗を取り外すことも強制せず、デモンストレーションの許可を出すのも、ヴェネチア的な寛大な一面でした。

実際、この旗でいっぱいのロレダン、ファルセッティ邸を写して、クルニーの結婚式のニュースが流れ、「こんなことはこんな日にはふさわしくないのでは」とコメントしたテレビの画面に向けて、ヴェネチア人は「なんだこの馬鹿アナウンサー、君のコメントこそ馬鹿げてるよ」と言っていました。

ジョージクルニーが市に払ったお金は、あまりにも少ないというのも(警備のために2300ユーロ、挙式費用として5136ユーロ)あとの感想です。

このクルニーの結婚式のために集まってきた、記者や、フォトレポター、ファンなどの落としていったお金を考えれば、採算は合うかもと言う人がいれば、それにしても、ヴェネチアがこんなふうにシーンとして使われていいのかと、抗議したチプリアーニ氏のような人もいます。

パーティーが行われたアマンホテルの警備は国際首脳会議の警備に劣らないものだったと言われます。新聞はまたクルニーの性嗜好についての皮肉なコメントも忘れず、オバマ大統領の友達でもあるクルニー、この結婚はこの次の大統領選に出馬するための、どうしても必要な足場だとも書いていました。

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アマン カナルグランデ ホテル (コッチーナ ティエポロ パパドッポリ邸)

今、アマンホテルになっているのは、かってのコッチーナ ティエポロ パパドッポリ邸です。この邸宅の建築家については、いろいろある説の中でも、もっとも受け入れられているのが、ジャンジャコモ デイ グリジの名前です。もっと有名なグリエルモ デイ グリジ の息子です。1560年にコッチーナ家によって、建てられます。ベルガモ出身の、コッチーナは、宝石商として、財を成します。この邸宅にあったもっとも有名な絵、パオロ ヴェロネーゼ作の「聖母の前のコッチーナファミリー」は、今ではドレスデンのアルテマイスター絵画廊(Gemaldegalerie)で見ることができます。1748年最後の後継者コッチーナが亡くなった後、サン ベネト地区の貴族Tiepolo家の所有になります。1800年代に何度も所有者が代わり、大きな改造が行われ、内部の方は1500年代の面影は少ししか残っていません。よく、ティエポロの壁画があるとインターネットなどに書かれていますが、重要な研究家でティエポロの名を指摘している人はいません。(Gemin-Pedrocco 1993, Elena Bassi 1976 など)

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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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