マルチャーナ国立図書館 ヴェネチア/サンマルコ広場

マルチャーナ図書館、読書室、かっての中庭が囲われ、今、読書室になっています。

マルチャーナ図書館、読書室、かっての造幣局の中庭が囲われ、今、読書室になっている。(とても静かで、ひそひそ話も気がひける/もちろん水を飲んだりもできない)

サンソビーノ図書館、サンマルコ広場

サンソビーノ図書館、サンマルコ広場

 

ヴェネツィア観光 ここをクリックヴェニスにはいくつか重要な図書館がありますが、サンマルコにあるマルチャーナ図書館はイタリアでももっとも大きな重要な図書館のひとつです。

サンソービーの設計の美しいルネッサンス風の建物サンソビーノ図書館に中にこのマルチャーナ図書館の入り口があります。

マルチャーナ図書館の蔵本の起源は、詩人、Francesco Petrarca (フランチェスコ ペトラルカ)が、ヴェニスに滞在したときに遡ります。1362年に、ペトラルカはその時の書記長Benintendi de’ Ravagnani (ベニインテンディ ディ ラバニアン)と話し、詩人のコレクションの本が、いつまでも別けられたりせず、全部いっしょに保存されることと、これらの本を保存するための威厳ある場所を見つけることを条件に、共和国に自分のコレクションの本を全部寄付することに決めます。ペトラルカがその頃持っていた本は、個人図書館として、その貴重さ、数などで、多くの知識人達の間で名高いものでした。これに感謝して、共和国では、詩人の滞在中の家をみつけます(スキヤボーニ追悼を歩いていると、ピエタ教会の近くにペトラルカが滞在した家の碑文が見つかります。)

もう一つの機会は、1453年にコンスタンチノープルがトルコ軍に滅ぼされ、ベッサリオン枢機卿が東ローマ帝国の多くの貴重な本が、散在するのを恐れ、1468年にこれらの本を共和国に寄贈した時で、これも図書館設立の起源になります。

この時も共和国はこれらの貴重な本を保存するのに見合う場所を見つけることを、ベッサリオンに約束します。

実際は、1500年代にやっと今のサンソビーノ図書館が完成します。その頃内部は貴族の子弟の学校としても使われました。(今のマルチャーナ図書館とよく混同されますが、ここが、厳密な意味ではもともとの図書館があった場所で、今でもサンソビーノ図書館と言えばここになります。こちらはコーレル美術館のほうから入れます。サンソビーノ図書館自体はこの貴重な蔵書を保存するために建てられた建物です。)

その後、多くの手本、本などが集められ、図書館は大きくなっていきます。共和国が終わった後、図書館はドージェ宮に移動したりしますが、その後、今の場所に移動します。もちろん国立図書館になったのはイタリア統一の後です。

現在は、サンソビーノ図書館の一部と、造幣局の一部が今のマルチャーナ図書館がある場所になっています。

アレッサンドロ ヴィットリア作の大きなテラモンたちが守る入り口を過ぎると、ここからは、許可がないと入れないようになっています。(研究者と、教授からの紹介状のある卒論を書いてる学生、手続きをしたヴェネツィア市民など)

サンマルコの喧騒とは、うってかわった沈黙の空間が開けます。

一度中に入ると、閉館まで、何時間でもまったく静かな環境で、多くの本を読むことができます。手に取るのが、もったいないような手本も、読むことができます。

他にもヴェネチアでは、昼、忙しい研究者のために、例えば、クエリーニ図書館は(サンタマリアフォルモーザ広場の近く)夜23時まで開いています。

イタリアはうまくファンクションしないことが多くありますが、図書館とそのオーガナイズは、この国の文化に対する深い尊敬が伺われ、世界が見習うべき場所です。

インデックス箱

マルチャーナ図書館: インデックス箱 このあたりは著者インデックスになっているが、ヴェニスだけのテーマのインデックスコーナーもあり、1990年以降の本に関しては、pcを参照できる。たいていとても有能な図書館員(イタリアでは大学で図書館学を学んだ重要な専門職)がいて、相談に乗ってくれる。

フランチェスコ ペトラルカ、アレッサンドロ ヴィットリア作

フランチェスコ ペトラルカ、アレッサンドロ ヴィットリア作 (マルチャーナ図書館、読書室の中)

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テラモンが迎えてくれるマルチャーナ図書館の入り口 (サンソビーノ図書館側から入る)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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クエリーニ図書館

最近、クエリーニ図書館では、ホームレスの人が7人ほど、入場許可証をとり、図書館が開いてる間、ここで本を読んだり研究をしたりするようになりました。図書館に普段通っている人々がこれに気付き、抗議したのですが、館長は「文化はすべての人のものだから、この人々は、ここに通う権利があります。」と地方テレビのインタビュウーに答えていました。さすがこの文化の伝統の長い国の図書館の館長の言い分です。ヴェネチアではカリタスなどカトリック慈善組織が活躍をしていますし、ヴェネチア市もホームレスケアーの組織があり、真冬の特別寒い日には凍死を避けるため夜遅く街を回るチームもいます。ホームレスの人がお風呂に入る場所もありますし、服を換える場所もあり、交代で泊まる場所もあります。普段観光客に混ざって、リュックサックを背負って寝袋を持って歩いている人が実はホームレスだったりもします。ヴェネチアは観光で持っている場所ですからあまり影響はないのですが、最近の経済危機で外から入って来るホームレスの人々が増えています。ほんの少し前までは大きな会社で働いていた人が、突然ホームレスになったりすることもあります。この人々はもちろん物乞いなどはしませんし、ホームレスでありながら、以前と変わらない威厳を持って過ごす人々がいます。

(2014年10月現在)

フランチェスコ ペトラルカ  アルティキエロ壁画、パードヴァ サンジョルジョ礼拝堂

フランチェスコ ペトラルカ  アルティキエロ作、壁画(一部)、パードヴァ サンジョルジョ礼拝堂