ダン ブラウン 「インフェルノ」 と ヴェネチア (3)

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聖テオドジウス。ドージェ宮殿

聖テオドジウス。ドージェ宮殿

ダン ブラウン 「インフェルノ」 と ヴェネチア

「インフェルノ」の71章に、「二つの円柱の一方の上に、殺した竜といっしょに、誇り高く立っている聖テオドジウスの奇怪な像を見た。竜は、ランドンにはワニのように見えた。」と書かれています。

サンマルコ広場に立つと、この昔の一種の玄関口だった二つの円柱が海側にあります。ここは、あらゆる国籍のグループの集合場所でもあり、いつも混み合ってる所です。

確かに遠くから見ると、聖人の足の下の怪獣はワニに見えます。でも、この下の写真のようにそばで見ると、ワニというよりは、竜です。

ダン ブラウンはドージェ宮殿には入らなかったようです。入っていたら、巨人の階段のそばに、このテオドジウスの像の本物の方があるのに気付いたはずです。もう15年以上前の修復の後、このテオドジウスの像の本物の方は、ドージェ宮殿に保存され、円柱の上には複製が乗せられました。

怪獣

怪獣

聖テオドジウスは、小アジアのポントといわれる街の、ローマの兵士でした。いつの時代に生きたかははっきりしていません。キリスト教に改宗し、一つの伝説では、火あぶり刑に合い、もう一つの伝説では、首切り刑にあったと言われます。後期の伝説では、高い地位にあったローマの士官だったと言われます。ある伝説では、聖ジョルジョのように、竜との戦いの話しも伝わっています。時には足の下にワニが見えます。これはたぶん聖ジョルジョと区別するためだと、図像学者James Hall は言っています。ですから、ワニに見えてもいい訳です。ただそばで見るとワニではなく、竜に近い怪獣です。

どちらにしてもこの像は、いろいろな時代の組み合わせで、聖人の胴はローマ時代の彫刻、顔などは16世紀のもの、怪獣はシリアのあたりからの古い彫刻になっています。

また、ダン ブラウンはこの二つの円柱の間で、18世紀まで死刑がおこなわれていたと言いますが、処刑台は16世紀、サンソビーノがサンマルコ広場全体を大きく改造したとき、排除されました。

筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい

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怪獣の頭

怪獣の頭

サンマルコ、二つの円柱

サンマルコ、二つの円柱

 

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